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エクアドルの養護学校で働く教員のブログです


by hirune007

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去年のちょうど今日7月30日の朝(日本では31日)、エルグアボにやってきました。そう、ここに住んでちょうど1年。
 前日の29日、キトのJICA事務所には、同期のボランティアの配属先の人たちがそれぞれのボランティアを迎えにやってきて、各任地に向けて出発していきました。
 キトから配属先までの旅費は配属先が払うことになっていて、私の場合はもちろん学校。キトから私の任地エル・グアボまでは飛行機を使うのが通常ですが、私の学校には飛行機代を出す予算はないのでバス移動。JICA事務所が禁止している『長距離夜間バス』で校長と一緒に11時間の旅でした。初めて会った時の校長の印象は、いい人そうかな・・・。私の人を見る目は、まだまだだということを後日確信するけど。 
 夜の9時にバスに乗るために行ったバス停は、東京で言う「歌舞伎町」みたいなすごく怪しいところにあって、とにかく怖くて怖くて「私、これからどうなるんだろう??」と思わずにはいられませんでした。
 バスの中で校長はいろいろなことを私に聞いてきたけど、スペイン語が聞き取れず(今でも校長のスペイン語はすごくわかりにくい)へんてこな答えをして、笑われたのを覚えています。
 「長距離夜間バスには強盗が乗ってくる」と言うのを事務所から何度も何度も聞かされていたので、私はパソコンやカメラの入ったリュックをぎゅっと抱きかかえ、「無事に着きますように」と祈りながらじっと座っていました。
 キトを出るとき、校長が待ち合わせの時間に2時間も遅れてきたので私は夕飯を食べ損なってしまい、バスの中では空腹のあまり気分が悪くなってしまいました。酔い止めを飲んで目をつぶっていると知らないうちに寝てしまったようですが、気がつきたときにはまだあたりは真っ暗で、バスの中も真っ暗で時計を見ても時間がわかりませんでした。だんだん明るくなってきて、私の緊張もほぐれ、それからまたしばらく走って7月30日の朝8時に、ここエル・グアボに着いたのでした。強盗に襲われることなく無事着いた時の安心感は今でも忘れることはありません。
f0204553_672355.jpg バスを降りたとき撮った1枚 

 バスを降りるところを間違ってしまったようで、校長と私はしばらく迎えの車が来るのを待っていました。すると、赤と白の2台の車がやってきて、赤い車からは満面の笑みを浮かべた女の人が降りてきました。それが、今のホームステイ先の奥さんで、旦那さんは家で待っていてくれました。その他にも、旦那さんのお母さんやおじさんや、お手伝いさんやいろんな人がいたようです。朝ご飯をいただきながら、いろんなことを聞かれたような気がするけど、全く覚えていません。
 キトからエル・グアボにやってくる旅は、人生の中で1番緊張した旅だったけど、エル・グアボに着いてからは、とっても温かい家族に囲まれて元気に過ごしています。仕事の悩みを本当の家族みたいに聞いてくれたり、一緒に旅行したり、スペイン語を教えてもらったり。ここで無事に1年過ごせたこと、みんなに感謝です。あと、8ヶ月間も元気にここで暮らしたいです。
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                  この人たちに支えられてる毎日です
 

 
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by hirune007 | 2010-07-31 06:20

理解できないこと

エクアドルもシエラ地方とオリエンテ地方は今は夏休み。私の住むコスタ地方は2月、3月が夏休みなので今は毎日学校です。
 昨日は、いつも生徒の送り迎えをしている2人のお母さんがとっても嬉しそうに、同僚教員のところに話をしにやってきました。私は教室でクラスの子どもと過ごしていたのでその会話には参加しなかったのですが、あとから、同僚に話の内容を聞いてびっくり・・・。
 2011年から、重度障害児を学校に通学させる親は、毎日、授業時間中は学校に付き添っていなければならず、そうすることで240ドル(約2万2000円)政府が支給すると言うのです。このニュースに保護者は嬉しくて仕方がなく同僚教員に話をしたのです。
 障害児の親に関わらずここでは仕事を持てる人はほんのわずかです。仕事はほとんどないからです。エクアドルの最低賃金は月に約200ドル(約1万8000円)ですので、保護者が学校に子どもと一緒に行くだけで240ドルもらえるのはすごいことです。しかし、重度の障害児1人の通学に対して毎月240ドル払えるのなら、何人の教員が雇えるでしょうか?? 私の同僚は最低賃金以下の月にたった150ドル(約1万3500円)で働いています。
 例えば私のクラスには子どもが9人。この中の何人が重度障害児と認定されるのかはわかりませんが、重度障害児の保護者が240ドルを稼ぐために毎日教室にやってくるのです。おしゃべり好きなエクアドル人が集まって、はたして静かに教室で授業参観をするでしょうか。子どもたちにとっても、ずっと母親と一緒に過ごすのは問題です。やがては先に死ぬ親と離れて過ごす時間や自分1人でできることを増やしていかなければならないのに・・・。
 今まで子どもを学校に通わせていなかった保護者も、240ドルを稼ぐために子どもを学校につれて行くようになるでしょう。障害児の就学率が2パーセントというこの国の状況を考えるとそれは素晴らしいことだと思います。でも、障害児教育を学べる大学も国内にわずかしかなく、私の学校のように教員免許を持っていない教員しかいない学校もある中でのこの政策。教員を養成したり、教員を雇うのにお金を使うという発想はなかったのか、本当に疑問です。もちろん、重度障害児を育てている家庭にはそれなりの支援は必要だとは思います。しかし、今回のような支援は障害児教育の質の向上に関して意味があるのか全く理解に苦しむばかりです。
これは私が日本人だから、エクアドルの文化を理解していないからこう考えるのか・・・と思い、同僚やホームステイ先の家族とも話をしてみましたが、やはり同僚も家族もこの政策について理解できないと言っています。同僚は「もう来年はこの学校では働かない」と言っています。同僚にとっては、自分の子どもの面倒しか見ない保護者が教室にいるよりも、全ての子どもの世話をして授業も手伝ってくれる教員を雇ってもらった方がいいに決まっているからです。私は来年度はもうエクアドルにはいないので見ることはできませんが、どうなっていくのでしょうか。
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by hirune007 | 2010-07-29 10:26

よく食べるもの

エル・グアボに住んでもうすぐ1年。ここに住んでよく食べるものは、バナナ、エビ、カニ、鶏肉。この4つについては、今までの人生(20年プラスα)で食べたトータル分以上の量をたった1年で食べたと思う。
バナナはほぼ毎日、エビは週1、2回、カニは週1回か2週1回、鶏肉は週4回。たまには牛肉や魚も食べます。
バナナは日本に売っているようなバナナではなく、火を通して食べる調理用バナナをよく食べます。こちらではプラタノと呼んでいて、間違ってバナノ(バナナ)なんて言うと「プラタノよ」って直されます。日本で言うバナナのことはギネオと呼ぶことが多いです。
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    ウチの庭のプラタノ

鶏肉が頻繁に食事に使われるのは、ホームステイ先の奥さんの好み。私も、豚肉はもともとあまり得意ではないし、エクアドルの牛肉は、牛の育て方が日本と違うし、すごく火が通っていてとっても固いのであんまり好きではないので鶏肉の多い食事は私にはありがたいです。

エビ、カニをよく食べるのはもちろんホームステイ先の家族の好みもありますが、ここは海が近くて新鮮な物がいつも手に入るから。買いに行くこともありますが、最近はバホアルトと言うところからいつもの人が売りに来ます。f0204553_815502.jpg 

いつもの人・・・


この人が、この前は「ハイバ」と言う物を持ってきました。ハサミがあって足も4本ずつあってカニの仲間だと思うのですが、本当の正体は不明。f0204553_8204125.jpg
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いつも通りエビもたくさん持ってきました。今回は大ぶりの物が多かったのでちょっと高めの
6キロ20ドル(1800円ぐらい)。f0204553_824274.jpg

f0204553_8339100.jpg初めて「ハイバ」を食べました。食べ方はカニと一緒。木槌とまな板を使って殻を割り、タマネギのサラダ(レモン漬け)とご飯とプラタノのゆでた物を一緒に食べます。プラタノの熟した物はとっても甘く、始めの頃はこれをご飯と一緒に食べることにすごく抵抗がありました。でも、今はタマネギのサラダと甘いプラタノとご飯を一緒に食べるのがお気に入り。肝心の「ハイバ」の味は・・・まあまあかな。やっぱり普通のカニの方がおいしいと思う。特にカニ味噌の部分が、「ハイバ」はとっても淡泊。

エビのお気に入りの食べ方はセビーチェ。エクアドル料理の中でも有名な、冷たいスープです。
この前は、ホームステイ先の奥さんに教えてもらいながらほぼ1人で作りました。
f0204553_8392291.jpgスープと言うわりには具がメチャメチャ多い。エビもいつも10匹以上食べます。このセビーチェを食べるときに欠かせないのがパタコン。プラタノの熟していない物を油で揚げたものです。
最近はこのエビのセビーチェとパタコンに、はまりまくっています。
セビーチェのおいしい作り方は、もう完璧です。知りたい方は個人的に聞いてください。
本当においしいです。

最近は「エクアドルは好きかい?」と聞かれたとき「はい。特にエビのセビーチェとパタコンが好きです」と答えています。
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by hirune007 | 2010-07-25 08:51

学校の様子

昨日、今日と学校でたくさん写真を撮ったので少し様子をお知らせします。
4月から1年生のクラスで活動して来て、そろそろ他のクラスの様子を見に行かなくては・・・と思っているのですが、次々新入生が入ってきたりしてなかなか子どもたちが落ち着かないので、まだそのままなのです。

f0204553_1313516.jpg絵カードを使った朝の会。絵カードを見せながら、サインも少しだけ取り入れています。子どもたちが大好きな絵カードは「手洗い」と「朝ご飯」の絵カードです。「手洗い」と「食べる」のサインはほぼ全員の子どもが真似できるようになりました。
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9時15分からの休み時間には、家から持ってきた朝ご飯を食べます。今年は政府からの食料がなく、給食がないので食事指導ができるのはこの朝ご飯の時間だけです。朝ご飯を持ってこられない友達にちょっと分けてあげたり、おいしそうな友達のおかずをもらったり・・・。そんな様子はとってもとっても微笑ましいです。でも日本とは偏食、マナー、食べ物に対する考え方や習慣の違いをものすごく感じます。私にとってはエクアドルに来た当初からつい2ヶ月前ぐらいまでそれがとてもストレスでしたが、今はだいぶ受け入れられるようになり、結構穏やかな時間です。でも、やっぱり私は日本人だなと自覚する毎日。日本人の食べ物を大事にする気持ち、忘れたくないです。戦争を経験していない飽食の時代に生きてきた私でさえも、こんな心を持つように育てた日本の教育は本当に素晴らしい!!  大げさですかねー??
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朝ご飯のあとは歯磨き。この指導は私のいる学年しかやっていません。日本では当たり前の歯磨き指導ですが、私が導入したわけではなく、このクラスの先生がやろうと言って始まった指導です。写真(左)・・・鏡が使える子は鏡を見ながら。写真(右)・・・最近、歯磨きをしてもらうことに少しずつ慣れてきた彼女です。

f0204553_13194974.jpg下校前には教室掃除をします。でも、子どもたちは椅子を運ぶくらいのお手伝い程度です。いつもは掃除を嫌う彼が今日はものすごく熱心にモップがけをしたので、思わず写真を撮りました。

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8月にある学校のお祭りの練習風景。サッカーワールドカップの時、頻繁に聞かれたシャキーラの「WAKAWAKA」(日本でも有名かな?エクアドルではすごい有名な曲)に合わせて踊る教員と子ども。なかなかいい感じで踊れてました。さすがです。
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by hirune007 | 2010-07-22 13:31

Manta(マンタ)

f0204553_82137.jpg7月15日~17日までホームステイ先の家族と一緒にグアヤキル、マンタに行ってきました。
マンタは隊員2人が働く、海の綺麗なリゾート地です。
私は初めて行きましたが、前評判通り海がとっても綺麗でした。今は1年で1番寒い時期なので、海の水も冷たかったのですが、泳いだりボートに乗って海の魚やカニを見に行ったりと楽しい時間を過ごしました。また、水泳指導をしている先輩隊員の働く姿も見ることができました。
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マンタから30分のところにあるモンテクリスティにも行ってきました。
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ここは、パナマ帽の発祥の地です。「パナマ帽」と呼ばれてはいますが、実はエクアドル産、ここモンテクリスティ産の物が多く世界に出回っているそうです。私も1つ買ってきました。とてもしなやかで、細かく編まれているのでたたんで箱に入れたり、バッグに入れても大丈夫。編み目が細かければ細かいほど高級です。
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by hirune007 | 2010-07-19 08:52

Vacaciones(お休み)

 今週1週間学校がお休みになりました。こちらは3ヶ月に1度、1週間のお休みがあるのですが、その時期が毎回はっきりせず、突然「来週は1週間休みだよ」と言われます。まあ、お休みは嬉しいのですが、早めに知らせてほしいな・・・なんて。
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お休み初日の今日は、ホームステイ先の奥さんと一緒にJambeli(ハンベリ)という島に行ってきました。
Machala(マチャラ)のPuertoBolívar(プエルトボリーバル)から出ている船で30分ほど行ったところにあるとっても小さな島で、海岸があって泳ぐこともできます。
 今日はあいにく天気がイマイチだったのですが、だんだん晴れてくるだろうと予想して出発。
肌寒かったのですが、海は波がなくとても穏やかでした。途中、たくさんの鳥が見えたり、マングローブいっぱいの海では貝やカニを捕っている人たちがいたりしました。f0204553_912368.jpg
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f0204553_11344533.jpg島に着いてからも、なかなか太陽が現れず、泳ぐにはやっぱり寒そう。一応、水着を持って行ったのですが今日は泳がず、のんびり海を眺めて過ごしました。日本の寂れた海水浴場という雰囲気がしないでもないですが、海岸もかなり広くて、天気のいい日にビールを飲みながら本を読んだりのんびり過ごしたりするにはとてもいい場所です。よく言えば、ガラパゴスの小さな島のような・・・(褒めすぎ) 雨季の暑い時期にぜひもう一度来たいなと思います。f0204553_92881.jpgf0204553_9229100.jpg
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by hirune007 | 2010-07-13 09:03

魚介類のパエリア

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私の住む隣の市、Machala(マチャラ)のPuertoBolívar(プエルトボリーバル)という海岸においしい魚介類のパエリアを出すレストランがあると言うことでホームステイ先の家族が連れて行ってくれました。レストランの名前は、なぜか「ワイキキ」。お勧めのパエリアとイカのフリッター、パタコン(※)を注文して、ビールで乾杯。f0204553_1092886.jpg
 今は1年で1番涼しい時期なので毎日雨が降り、最近は太陽が出る時間がとっても少ないのですが、今日はものすごくいい天気。とても暑かったのでビールが最高でした。

(※)パタコンは、調理用バナナ(プラタノ)を輪切りにして油で揚げた物。調理用バナナは、緑色の熟していない物でも調理して食べることができます。摺りおろしてスープにしたり、チーズと混ぜて焼いたり、ゆでたり・・・。いろいろな食べ方があります。パタコンは芋みたいにホクホクしててとってもおいしいです。

 評判のパエリアは大きなエビやイカ、貝、鶏肉、豚肉などいろいろな物が入っていてとーってもおいしかったです。3人とも大満足。f0204553_1010879.jpg
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 レストラン内のテレビではワールドカップの3位決定戦、ウルグアイ対ドイツの試合をやっていたので食事だけでなくお客さんはこちらにも、夢中。f0204553_10265257.jpg南米の国で唯一準決勝まで残ったウルグアイは残念ながら今日も負けてしまいました。こちらのTV、試合放送中のコマーシャルは画面の下方に出るようになっています。コマーシャル中、実況の音はなくなりますが、試合の画面はずっと映っているのでとてもありがたいです。「コマーシャル中に1点入っていた」なんてことがないので。f0204553_1032959.jpg
  
   
 ここに映っているのは日野トラックのコマーシャル  
 



あまりにも天気がよく、お腹もいっぱいなのでPuertoBolívarの港をちょっと散歩。この港からは、バナナを積んだ多くの船がいろいろな国に出ています。日本に行くバナナもここから出ていると以前誰かから聞いたような。どの船に乗ったら日本に帰れるんだろう・・・なんて思ったりして。f0204553_101649100.jpg
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by hirune007 | 2010-07-11 10:41

やっちまったぁー

 仕事あるのに、朝寝坊。
昨日の朝の話です。13年間仕事してて、2回目の寝過ごし・・・。1回目は、今から7年前。 
港養護で働いていたときでした。でも、この時は、タクシーで学校に駆けつけて、セーフ。   
そして今回。鳴るはずの携帯目覚ましが、鳴らず。なぜなら前日セットし忘れたから。
 携帯にホームステイ先の奥さんから携帯に電話がかかってきて、目覚め「どうしたの??病気?まだ寝てるの?」と。時計を見ると7時10分。おいおい。思わず日本語で「わー、寝てたよー」と答え、大急ぎで同僚に遅れる旨の電話(ここはやっぱり日本人。エクアドル人は連絡なしに2時間遅れてくるけどね。)をして、準備。
 学校は、7時半からなので、普段は6時15分に起きて、朝ご飯(Pan y Café con leche:パンとカフェオレ)を食べ、7時15分に家を出ます。毎日6時50分には来るお手伝いさんがこの日に限って来るのが遅く、お手伝いさんのインターホンで目覚めた奥さんが、私に電話をくれたのが7時10分。本当に、ビックリしました。結局20分遅れで学校に着いたのですが、まだどのクラスも授業を始めておらず、特に影響なし。予想はしてたけど。
 エクアドルに来て1年余り、かなりエクアドル時間な生活に慣れてきたつもりだったけど、やっぱり朝寝坊はビビりましたわー。
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by hirune007 | 2010-07-11 02:41