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エクアドルの養護学校で働く教員のブログです


by hirune007

死者の日

今日、11月2日は「死者の日」で休日です。
日本の「お盆」に相当するそうです。(友達のブログより)

私のホームステイ先の家族は特に何もしないのかな-と思っていたのですが、夕食の後「墓地に行くよ」と。
墓地のことをスペイン語ではCementerio(セメンテリオ)と言います。
墓地は家から車で5分ほどのところにありました。墓地に着くと、様々な食べ物の屋台が出ていて、お祭りと同じ雰囲気。違うのは、御供え用の花とろうそくの屋台が出ていることでした。ろうそくは、日本の仏壇に使うのと同じ白いやつです。
お墓の形は大きく分けて2種類。1つは地面に棺桶ごと埋めてその上に棺桶と同じぐらいのでっかい墓石をおいて十字架を建てた物。もう1つはロッカーのように仕切られたところに棺桶ごと入れて正面をコンクリートで蓋した物。墓石には名前や生まれた日やなくなった日が書かれ、タイルなどの飾りもついています。ここは火葬ではなく、また、1人に1つのお墓なので墓地はかなりの広さになります。

今日はほとんどの人が「お墓参り」(仏教的な言い方かな?)に来ているようで、墓地はすごい人で、どのお墓にもろうそくがいっぱいでした。そのろうそくの火を見ながら多くの大人たちはおしゃべりに夢中です。暇をもてあました子どもたちが、十字架に乗っちゃったりして・・・。こういうの、アリですか?? 文化の違いですかねぇ・・・。

私たちは、ホームステイ先の奥さんの実家のお墓と、旦那さんの実家のお墓の両方に、静かにお参りしました。
考えてみたら、今年のお盆は、もうここ、エクアドルにいたので父のお墓参りはしなかったんだなーと。(エクアドルに来る前にしたけど・・・。) 私は今、全然知らない人のお墓参りしてるのかーとちょっと複雑な気分になりました。日本に帰ったら、すぐにお墓参りしようと思います。

墓地の中で、私の学校に時々遊びに来る耳の聞こえない男の子に会いました。ビニール袋とナイフを持って何をしているのかと思ったら、墓石に着いた固まったろうそくを削り取って集め、それを売るのだそうです。いろんなことをして、家計を助けているんだなーと、またまた複雑な気分になったのでした。
by hirune007 | 2009-11-03 12:27