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エクアドルの養護学校で働く教員のブログです


by hirune007

学校(日常生活指導)

 私の学校では、日常生活指導的なものはほとんど行われていません。でも、今私が入っているクラスの先生は、以前幼稚園で教えていたことがあるためか、休み時間や食事の前には、「手を洗って」と言葉かけはしています。他の先生が、そのような声かけをしているのを聞いたことはありません。
 当然、「食事指導」もないので子どもたちは、手で食べたり友達の物を食べたり、歩きながら食べたり・・・。でも、それは日本人の私から見たらびっくりなのですが、こちらの人たちにしたら日常の光景のようです。先生たちも立ちっぱなしだったり、歩きながら食べたりしているので。なので、この点について、私がいろいろ言ったり、アドバイスしたりすることは、今はやめようと思うことにしました。いろいろ思うことはありますが、「文化・習慣の違い」と言う、自分を納得させる言葉があるので・・・。
 そして排泄指導もありません。お漏らしをしている子を見つけたら、「キャー」と叫びながら走って逃げていく先生もいます。私のクラスの先生は、着替えさせたり(着替えがあれば)汚れた床を拭いたりしますが、その他の先生は、親に電話し、親が来るまで子どもはそのままです。まぁ、寒くはないので冷えちゃうことはありませんが。
 排泄指導については、「文化・習慣」が違っても、排泄はやっぱりトイレでできた方がいいでしょう?
と、言うことでお漏らしが頻繁な、GちゃんとAくんについては、定時にトイレに連れて行くことにしました。
私が今のクラスに入るようになって1ヶ月、Gちゃんはお漏らしすることが全くなくなりました。そして、今日なんと自分から私に「トイレに行きたい」と伝えてきたのです。Gちゃんは、言葉を話すことはありませんが、トイレの方を指さしながら私の手を引っ張って、私を連れて行きました。とっても嬉しかったです。
Aくんは、「家族以外の人とトイレに行くことはない」と聞いていたのですが、私がこのクラスに入って3日目で一緒にトイレに行ってできるようになり、今ではトイレに行きさえすれば必ず成功するようになりました。時々、お漏らしになってしまうことがありますが、頻度は激減しました。
 この排泄指導、今は私しか行っていませんが、担任の先生もGちゃんやAくんに言葉かけして連れて行ってくれるようになるといいなと思っています。私が行っているのを見て真似してくれるかなーと、ちょっと期待していたんですが、日本人のような感じで「空気読む」とかはこっちの人にはないみたいです。なんせ、「文化・習慣」が違いますから・・・。やっぱり直接「9時半と11時半になったら、今日はあなたがGちゃんとAくんをトイレに連れて行ってね」とはっきり言わないと、伝わらないですね。 がんばりまーす。
この担任の先生、学校の中で一番いい先生なので絶対わかってくれると思うんですよね-。「排泄指導」の大切さ。
# by hirune007 | 2009-11-05 13:20

死者の日

今日、11月2日は「死者の日」で休日です。
日本の「お盆」に相当するそうです。(友達のブログより)

私のホームステイ先の家族は特に何もしないのかな-と思っていたのですが、夕食の後「墓地に行くよ」と。
墓地のことをスペイン語ではCementerio(セメンテリオ)と言います。
墓地は家から車で5分ほどのところにありました。墓地に着くと、様々な食べ物の屋台が出ていて、お祭りと同じ雰囲気。違うのは、御供え用の花とろうそくの屋台が出ていることでした。ろうそくは、日本の仏壇に使うのと同じ白いやつです。
お墓の形は大きく分けて2種類。1つは地面に棺桶ごと埋めてその上に棺桶と同じぐらいのでっかい墓石をおいて十字架を建てた物。もう1つはロッカーのように仕切られたところに棺桶ごと入れて正面をコンクリートで蓋した物。墓石には名前や生まれた日やなくなった日が書かれ、タイルなどの飾りもついています。ここは火葬ではなく、また、1人に1つのお墓なので墓地はかなりの広さになります。

今日はほとんどの人が「お墓参り」(仏教的な言い方かな?)に来ているようで、墓地はすごい人で、どのお墓にもろうそくがいっぱいでした。そのろうそくの火を見ながら多くの大人たちはおしゃべりに夢中です。暇をもてあました子どもたちが、十字架に乗っちゃったりして・・・。こういうの、アリですか?? 文化の違いですかねぇ・・・。

私たちは、ホームステイ先の奥さんの実家のお墓と、旦那さんの実家のお墓の両方に、静かにお参りしました。
考えてみたら、今年のお盆は、もうここ、エクアドルにいたので父のお墓参りはしなかったんだなーと。(エクアドルに来る前にしたけど・・・。) 私は今、全然知らない人のお墓参りしてるのかーとちょっと複雑な気分になりました。日本に帰ったら、すぐにお墓参りしようと思います。

墓地の中で、私の学校に時々遊びに来る耳の聞こえない男の子に会いました。ビニール袋とナイフを持って何をしているのかと思ったら、墓石に着いた固まったろうそくを削り取って集め、それを売るのだそうです。いろんなことをして、家計を助けているんだなーと、またまた複雑な気分になったのでした。
# by hirune007 | 2009-11-03 12:27

サルマ

11月2日:死者の日 11月3日:クエンカ独立記念日 
   と言うことで、土日を含めて4連休となりました。
ホームステイ先の家族と、コーヒーで有名な「サルマ」に行ってきました。私の住むエル・グアボ市と同じ、エル・オロ県内にあります。
サルマは山の上にある小さな街ですがとてもきれいなところでした。標高が高いので風も涼しくさらっとした気持ちのいい気候でした。
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休日なので、観光客がとても多く大変な混雑でした。また、サルマは坂がとっても多い街です。歩くのも大変ですが、車は坂道発進がとっても大変で、どの車も必ず一度は下がってから登る感じでした。

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おいしいコーヒーと、サルマの郷土料理「ティグリージョ」をいただきました。「ティグリージョ」は、プラタノ、チーズ、卵を焼いた後、牛肉をのせたものです。とてもおいしかったです。

サルマの帰りは、「ポルトジェロ」「ピーニャ」と言う街にも寄ってきました。
金山がいっぱいあり、ここがエル・オロ(金)県と言われている理由がわかる気がしました。
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帰りに滝にも寄ってきました。有名らしいですが、名前は知りません。
# by hirune007 | 2009-11-03 02:07
学校では、週2回「体育」の授業があります。この時間にはボランティアの先生が来て、学校のすぐ近くの体育館やグランドを使って行います。
 この時間は、学校中の児童・生徒が一緒に授業を受けるので、私が今入っているクラスの小さな子どもたちには課題が高く、ほとんど参加することができませんでした。
バスケットボールやサッカーを主に行っていましたが大きな生徒の動きは本当に豪快です。
そして、すごくうまい!!ボールの扱いが素晴らしすぎます。でも、私のクラスの子どもたちは、怖がってしまい参加できないので、私は残念に思っていました。
 そこで、先日、私は校長に「小さな子どもたちは大きな生徒とは別に、学校の庭で体育の授業を行った方がいいと思う」と提案したところ、受け入れてもらうことができました。
 学校の庭はコンクリートなので最適とは思えませんが、広さ的にはちょうどいい感じです。どんな活動をしようかと、一緒のクラスの先生と相談し、「ペットボトルボーリング」を提案してみました。
日本の養護学校では、すごく一般的な活動ですが、サッカーが盛んなここエクアドルでは、ボーリングは学校ではほとんど行われていないようです。でも、ボーリングのことは知っていて、私のつたないスペイン語とジェスチャーで伝わりました。
 昨日相談したばかりなのに、一緒に組んでいる先生は、今日さっそくたくさんのペットボトルを持って登校。
しかも「ボーリングには3リットルより、2リットルのペットボトルがいいと思う」と彼女は教えてくれました。私は嬉しくて涙が出そうでした。
 私は、様々なシールやキラキラテープを持って行っていたので、子どもたちと一緒にペットボトルのピン作りをしました。みんな、とっても興味を持って集中してシールやテープを貼り、すてきなピンができあがりました。
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大げさかも知れないけど、今日はエクアドルに来て初めて「エクアドル人と日本人のコラボ授業」って感じがしました。一緒にいろんなことを相談しながら、少しずつ少しずつこんな授業を積み重ねて行けたらいいなと思っています。

 次の体育の時間は、このピンを使って、ボーリングをする予定です。でも、ここはエクアドル。子どもたちには、ボールを手で転がすよりは、サッカー方式で蹴ってピンを倒す方がいいかも知れません。どの方法がいいかは、試してみてのお楽しみ・・・。
ホントにすごいすごい楽しみです。
# by hirune007 | 2009-10-31 11:50

教材準備

グアヤキルで買ってきた鈴やリボンを使って、マカロニのリースとクリスマスツリーを作りました。
私の学校では特に「生活単元」のような授業はありませんが、クラスの子どもたちと一緒に作れれば・・・と思い、試作してみました。
厚紙を近所の文房具屋で購入。金と銀のカラースプレー(MADE IN USA)も売っていました。
マカロニの赤や茶色などの着色は、日本から持ってきたアクリル絵の具で。
これらの絵の具は、木材の教材が作れれば・・・と思って持ってきたのですが、糸鋸やシナベニアを手に入れるのが難しく、当分作れそうもないので、今回使うことにしました。
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この2つのを同じクラスの教員に見せたところ、すごい喜んでくれました。「ボニート!!」と何回も言い、「ぜひ授業で作りましょう」と言ってくれました。 作り方や子どもに取り組ませる活動を説明した後、少し相談して、授業では、クリスマスツリーの方を作ることに決まりました。
いろいろなことがかなりのんびりな印象のエクアドルですが、クリスマス準備はなぜかとても早いので今日から少しずつ厚紙を切る等の準備をしていこうと思います。
# by hirune007 | 2009-10-28 05:15